オチもなにもない

2011年ごろに書いていたブログを掘り返した。

 

2011ということはだいたい8年前だから、17歳ごろのブログか。

実際、もっと前からブログはやっていたのだが、2011年にどういう心境の変化かそれまでの記事を消してしまっていた。

 

17歳のころ、ブログには本当に思い付きで書いた雑記(フィクション)が残っていた。

いくつかあり、しかも全くオチも何もないのだが、せっかくなのでここに残そうと思う。

・・・一体何の折角なんだか。

 

 

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弟が、ずっと瓶の飲み口を目に当てて黙っていました。
「なにをしてるの?」と聞いても弟は答えないので、私は瓶とはそんなに夢中になれる物なのかと思い羨ましくなりました。
貸してくれと催促しても、弟は瓶を渡そうとしません。苛々した私は彼の頭を殴ってしまいました。
泣きじゃくる弟をよそに私は必死に瓶を目に当てたのです。
しかしなにも見えません、何も見えないのです。

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 軽く愛しているだなんて言わないでって彼女が言うけど、僕は口に出さないと伝わらないと思うんだ。
でもそう言うと、彼女はむすっとするから、もう何も言えない。
だからといって何も言わないと、今みたいに愛情表現がないと言って別れを切り出す。

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 なにか恐ろしい夢を見た気がする。
そう言って冷や汗を垂れ流し怯える僕を見て彼女は笑う。
「恐ろしいものって言ったって、あなたの目の前にいる私より恐ろしいものなんてあるの?」
微笑む美しいお前の一体どこが恐ろしいのだろう。

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 死なせてくれって言われたって、私には出来ないのお母ちゃん。
今死なれたら私…どうやって生きていけば良いのよ。
死なせてなんて、口癖にしないで。

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恵まれているのに、悲しいのは仕方がないのだろうか。
あの子の体温を欲してしまうのは、僕が人間だからか、あの子もそう思ってくれるかと期待してしまうのは、僕が馬鹿だからか。

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 痛い。

この際、気絶出来たら何も言うことは無いのに。
別れるのが寂しいから、最後の最後に気を引かせて。
心配してよ、お願い、行かないで。
そう思ってしまうあたり、痛い。

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 上手く動かした癖に、止め方は知らないのね。
君はたった一人しか居ないとか言いながらもう一人を求めるだなんて、なんて浅ましい。

地球の為だなんて嘘ばっかり。
自分が生きられたらそれで良いんでしょ。
ほら、税金だって後へ後へ回し続けて今に至るんでしょ。
本当に愚かな人間だわ、と言う彼女はまた賞味期限の切れた有精卵を棄てる。

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一体誰が私を好くのだと人間を嫌ってた10代
彼女を守りたいけれどどうしたら良いのか分からずもどかしかった20代
色々な事に躓き、死にたがった私を初めて妻が叱った30代
愛していると初めて言った私に、妻が涙を流しながら「もう遅い…」と言った40代

一体誰が私に気付くのだと何もかもを嫌う現在。

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何回目眩を起こしたって貴方に気付かれる事はないし心配される事もない、でもそれが良いの。
私は誰にも気付かれる事もなく生命の危機を感じたい。
目が回る、脳が揺れる、足が力を失う、倒れ込む、涙が出る。

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お前を殺す夢を見たと言い、夫は私にしがみついた。
愛しくて仕方がなくて、大丈夫よと言いながら頭を撫でた。
胸の中で彼はまたゆっくり目を閉じる。
私が彼を守れるのはこの時間だけ。

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おしまい、おしまいよ。
何もかもをなくした今、私には幕を降ろすことしかできない。
でも、何もかもをなくした私は、幕すら持っていない。

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何度ポストを覗いてみても、貴方からの手紙は無い。
貴方は嘘を吐いた、迎えに来てくれるって言っていたのに。
私には分かっていた、元々叶えられる約束じゃなかったってこと。
でも、私はまた貴方のドアに付いているポストを覗き続けるの。

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あなたは何を持ってるの?
私を馬鹿に出来る程の何かを持ってるの?
あなたの言葉にはわざわざ殺意が湧く。
その節穴みたいな目でしっかり私を見てみたら良いわ。
なんて彼に言ったら泣いちゃうから、言えない。

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昔、中学生時代から高校生時代に書いていた小説がモバゲー(懐かしい)に残っていたのだが、あまりに拙い。

それはそっと自分のスマホにブックマークをするに留めることにする。